アオサ養殖プロジェクト着々と進行中!

生産者、漁協、地方行政、銀行、離創協が集まって立ち上げた「アオサ養殖プロジェクト」。協会としても初めての試みとなる水産プロジェクトは一歩一歩確実に進んでいます!

五島列島だからこそのプロジェクト

五島列島近海は、対馬暖流、黄海冷水、リマン海流がぶつかり多くのプランクトンが発生すること、そのプランクトンの餌となる栄養塩が多数の河川によって島から豊富に運びこまれること、複雑に入り組んだリアス式海岸が静かな入江を作っていること、大きな干満差が養殖棚のアオサに海の栄養も太陽の恵みももたらすこと、気候が温暖であることなど、上質なアオサを作るための要素がすべて揃う、これ以上ないほどの最適地。

この宝の海と地の利を生かし、アオサの養殖を五島列島全体の一大産業にできないか、いずれはここに住む人たち現金収入の糧となるところまで育て上げたいと考えたのが始まりです。

この地の自然がアオサが育つための肥料なので、肥料代は一切かかりません。加えて、乾燥して出荷するので遠方への輸送費も軽微で済む。この五島列島でアオサ養殖に着手しない手はなく、逆に言えば、他の離島でやりたいと思ってもなかなか難しい。

生産者は、新上五島町で3年前からアオサ養殖を始めた株式会社マルオトの山田 大(やまだ ひろし)さんを中心とした若手の精鋭たち。みなさん鹿児島県や三重県などのアオサの大生産地へ視察に行くなど、精力的に勉強しています。

離創協のミッション

このプロジェクトの中での離創協の果たすべき役割は、生産者さんたちが一生懸命作ったアオサに見合うだけ出口を作ること。その第一弾として2023年3月、当協会員のベンダー様、問屋様、メーカー様など計8社にご訪島いただき、山田さんの案内のもと実際の養殖現場を視察していただきました。その中の複数社様からは、すでに大きなお取引やお力添えとなりそうなお話もいただいています。

2023年度のアオサの収穫量は約50トンと見込んでいますが、これが何トンになっても離創協はバックアップします。実際私たちは、やり方によってはもっと多くの収穫も夢ではないと考えています。生産者さんには安心して増産に向けて進めていただきたいです。

プロジェクトレポート

アオサ

生産者インタビュー

アオサ

長崎 新上五島

長崎 新上五島

長崎県・五島列島の北部に位置する、九州最西端の島。
29もの教会が点在し、祈りの島と称されています。
中通島と若松島を主な町域とし、
周辺に有人島5島、無人島60島を含んでいます。