【会社名】株式会社 マルマス
【住所】〒857-4214 長崎県南松浦郡新上五島町七目郷112番地
【主な事業内容】食品卸、冷菓製造・卸・販売、冷凍食品製造・卸・販売、麺(五島手延うどん)製造・卸・販売
【HP】こちら
【取材先】舛田剛一(専務取締役)、舛田美由起(代表取締役)
創業から地元に愛されるアイス。持ち前の冷凍技術を活かした五島うどん。
――どんな事業をやっていますか。
創業当時から現在まで64年間、「アイスクリーム」の製造を続けています。昭和45年からは、上五島内の卸販売も強化しました。また、前社長が中心になり、「五島手延べうどん」の製造を開始して、今年で15年目になります。
「五島手延べうどん」のきっかけは、卸部門の売上が下がり厳しくなった時に、製麺業をしていた伯父さんが「五島うどんを学ばないか」と言ってくれて始めたんです。最初の頃は売り先もないし、製麺の下請けとしてつくっていました。今は、自社の冷凍技術を活かした「冷凍五島うどん」を開発し、催事でも好評です。
「七椿」はもちもち・つるつる、冷凍だからさっと食べられる
――生産にあたり、素材や製法・工法へのこだわりがあれば教えてください。
五島うどんは、たくさんの商品がすでにあったので、マルマスで何をウリにするかをよく考えました。
そこで生まれたのが、「七椿」シリーズです。国産原料をつかって、安心安全の無添加にこだわっています。うどんの国産というと、北海道産の小麦粉が多いのですが、うちは九州産の小麦粉をつかっています。
また、七椿という名前は、この七目地区にある椿並木が地元で「七目の椿」と呼ばれているので、そこから名前をいただきました。もちろん、五島産の椿油を使っています。
麺自体の特徴としては、五島うどんはコシが強いとよく言われますが、うちのはもちもち・つるつるです。さらに、乾麺は時間がかかるけれど、冷凍うどんはゆがいてさっと出せるのが何よりウリです。
特製の3Dフリーザーを使い、乾燥させず湿度を保ちながら冷凍しているので、安定した品質で提供できます。
――これから目指したいことはありますか。
冷凍うどんの製造は、今は週に1~2回くらいしか作っていませんが、売り先と毎日の人手や設備があれば増やしていきたいと思っています。
また、上五島でアイスの製造はうちだけなんです。だから、残していかないかんと思っています。