賛助会員企業エースコック(株)が展開している「もったいないをおいしいに」シリーズに、五島列島で漁れるイスズミ、アイゴの出汁を利かせた「五島列島の魚介だしちゃんぽん」「五島列島の魚介だしうどん」が登場。4月21日(月)より全国発売されました。

主食の海藻が胃の中で発酵し独特の磯臭さを持つため、食用するには適切な下処理が必要となるイスズミ、ひれのトゲに毒があるアイゴは、扱いの難しさから市場価値がつきにくい未利用魚。

今回はそんなイスズミとアイゴを五島列島のみなさんの協力により調達し、丁寧に炊き、骨の髄まで旨みに変えることで食材の持つおいしさを余すことなく最大限活用することが実現できたそうです。
五島の風景写真があしらわれた旅情感あふれるパッケージには、当協会のロゴも入れていただいています。

「もったいないをおいしいに」シリーズは、未利用魚や不揃い野菜などを活かしておいしく味わう試み。発売に先立ち長崎県庁で開催されたプレス発表会には、ニュース性のある商品と、2030年までの達成を目指すSDGs、国が推進する「NO-FOODLOSS PROJECT」への関心の高さからか、多くのマスコミの姿が見えました。

五島列島でも海の砂漠化と呼ばれる「磯焼け」が問題となっています。イスズミやアイゴといった海藻を好んで食べる魚が増え、稚魚のゆりかごである藻場を食べ尽くしてしまうことが一因となり、水産物全体の漁獲量の減少にもつながっています。地球環境が変化する昨今、産地の環境を守ることも離島や地方の持続可能な生活・産業・発展のために大切な取り組みだと感じました。