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【(株)なかはら】神々の宿る壱岐島が育む、おいしい養殖ふぐ

【会社名】株式会社 なかはら
【住所】〒811-5463 長崎県壱岐市芦辺町箱崎中山触828番地1
【主な事業内容】土木建設・建築事業、食品事業部、養殖事業
【HP】こちら
【取材】野見山茂生(代表取締役 副会長)、中原泰輔(取締役 養殖事業部 本部長)


海面養殖から陸上養殖へ

――どんな事業をやっていますか。

(株)なかはらは、土木・建設業を母体に、ホテル業、風力発電事業、さらに2015年から陸上養殖事業に取り組んでいます。トラフグ、ヒラメの陸上養殖を行っています。

元々10数年前から海面養殖をやっており、マハタから始めて、ヒラマサ、マダイ、トラフグへと変わってきました。

低塩分濃度の環境が、トラフグの成長を早く、おいしくする

――生産にあたり、素材や製法・工法へのこだわりがあれば教えてください。

陸上養殖では、塩分濃度を1.5%の低濃度に維持しています。(一般的な海水は約3.5%)

東京大学の金子豊二教授にアドバイスを頂き、塩分濃度を低くして飼うと、魚へのストレスが減り、生育が早く、身質も上質になることがわかりました。また、水温も20±2℃にし、環境を一定にすることで、7割程度早く成長するのです。(県の成育試験データによる)

さらに、(株)なかはらでは大量のフグを1年に5回も歯切りを行うことで、噛み合いによって傷がつき、細菌が入ることも防いでいます。こうした手間をかけることが、フグの品質を高めることに繋がります。

現在、ヒラメの養殖にも着手しています。手入れが少なく済む利点があり、出荷はこれからですが期待しています。

壱岐島が生み出す理想的な水質

――壱岐という立地ならではのものがあるのでしょうか。

壱岐で陸上養殖をやる最大のメリットは、その水質です。地下70mから汲み上げるボーリング水は、海水に比べ雑菌の少ない地下水で、さらに塩分を2%含んでいるため、淡水を混ぜることで、理想的な塩分濃度を維持しやすくなっています。

水は、1日500tと大量に使用します。これを自然の恵みで補えるメリットは大きく、こうした環境を先端の設備・施設で実現しています。

水槽からの排水は、微生物浄化ろ過槽を通し、酸素発生機で酸素を加えることで約80%を再利用しています。残り20%の排水も同施設を通してきれいにしており、環境にも配慮しています。

食せば幸せ運ぶ「壱岐七ふく神」

――もっとみなさんに知ってほしいことはありますか?

私たちはこのトラフグを「壱岐七ふく神」と名付けています壱岐は、「神々の宿る島」と呼ばれ、1000以上の神社があり、古来から美しい水に満たされていました。「ふぐ」は「福」にかけて昔から「ふく」と呼ばれる、縁起の良い魚です。食せば幸せを運ぶ壱岐島だけの美味をぜひ感じてほしいと思います。

――最後に社団に期待することがあれば教えてください。

我々の環境において、一番のネックは販路です。また日本は水産の規制が厳しい環境です。

フグをみなさんに味わってもらうために、身欠き(おろした状態)にして、一般の人でも簡単に調理できるようにして出荷したいと思っています。社団には、こうした視点へのアドバイスを頂けることを期待しています。

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