1. HOME
  2. 生産者紹介
  3. 【つしま大石農園】家族で育てる。対馬の地力たっぷりのお茶とゆず

【つしま大石農園】家族で育てる。対馬の地力たっぷりのお茶とゆず

【会社名】つしま大石農園
【住所】〒817-1603 長崎県対馬市上県町佐護東里1384
【主な事業内容】お茶とゆずの製造・加工
【HP】こちら
【取材】大石裕二郎


山がちの土地と対馬の獣にも適したお茶とゆず

――どんな事業をやっていますか。

お茶とゆずの栽培を12年前から父が始めました。父は県の職員で、農業技術の指導員をやっていて、退職してから対馬に新しい産業を興したいという想いがありました。対馬は、土地の面積の約90%が山林で平地が少なく、シカやイノシシの獣害もあるので、それらに適した作物は何かと考え、お茶とゆずにしました。どちらもシカやイノシシは食べないし、シカについてはお茶の周りの下草を食べてくれるので、まさに「自然の芝刈り機」にもなります。

今年4月からは農家民泊やレンタルサイクルも開始し、色んな人にド田舎を楽しんでもらおうと思います。

はじめは祖父と父が、山を切り開いて茶樹を植えるところからスタートしました。私自身は大学から静岡に出ていましたが、父から手伝ってほしいと言われたこともあり、4年前に戻り、今は現場を父、営業や製造は私で担い、家内も含めて家族で一緒にやっています

「対馬紅茶」は、国産の紅茶でも5本の指に入る

――どんな商品がありますか。

例えば、紅茶や緑茶があります。「べにふうき」という品種は、緑茶にすると苦いですが、紅茶へ加工すると美味しい紅茶になり、紅茶の専門家から国産の紅茶の中でも5本の指に入ると評価をいただきました。茶葉の形がうまく出来なかったものも味がしっかり出るので、紅茶スパークリングやシロップにするなどしています。

ゆずは、一味として、辛さの中にもゆずが香る「辛みの赤」と、若々しいゆずの香りが広がる「香りの青」。対馬のブランド塩の「浜御塩」を使った「ゆず塩」や「ゆず胡椒」。さらに「ゆずの皮」も出しています。どれも和食に良く合いますよ。

対馬の約90%を占める山林、周囲の海から生みだせる美味しさ

――生産にあたってのこだわりはありますか。

こだわりというか、父から教えられた事を守っているだけですね。対馬は90%が山林ですので、土作りからやっています。もちろん、無農薬・無化学肥料の栽培です。美味しくなるように、毎年試行錯誤しながらです。

大変なことでいうと、対馬は丘陵地なので、移動がとにかく大変。さらに、冬場はすごく寒くなるので、鼻水を垂らしながら作業するときもあります。北海道の人からしても対馬の寒さは質が違うみたいです。

―紅茶が美味しくなると聞きましたが、その理由はどこにあるのでしょうか。

対馬は全体的に岩盤地層が多く、決して豊かではないですが、海からのミネラルがたっぷりと含まれている土地だからこそ、美味しくなるのではないかと思います。

海外から人が来て一緒にやってくれることを伝えたい

―ブログで、海外からのお手伝いさんを積極的に受け入れているとみました。

「WWOFF(ウーフ)」という人と人の交流を促す海外の取り組みを利用しています。ホスト(受け入れ農家)は食事と宿泊場所を提供し、「ウーファー(手伝う側)」は労働力・知識・経験を交換する仕組みです。日本の文化に触れてみたいという海外の人が多く来てくれています。世界中の人に対馬の事を知って貰えるなど効果は「一石五鳥」くらいありますね。今もちょうどフランスのパン職人さんがゆず山の整備を手伝ってくれていて、とても頼もしいです。

―社団に期待することを教えてください。

地元の方の「自分たちはもっとやれるんだ!」という意識を対馬で生み出していきたいです。「何とかなるよ」という意識が強いので、対馬にいることを誇りに思い、対馬をみんなで盛り上げようという気持ちをもって一緒にやっていきたいです。

関連記事